ペットの飼育放棄を防ぐために

とても残念な事ですが、子供の虐待や育児放棄のニュースを目にする事が多い世の中です。核家族化の進行や、近隣とのお付き合いの希薄化などにより、人々の孤立化がそれらの悲劇を助長している一つの原因かも知れません。お隣にどんな人が住んでいるか知らない方も、少なくありません。昔のように、生活が相互扶助で成り立っていたような時代とは異なり、ご近所のお付き合いが難しい世の中になってしまいました。

さらに加えて、日本は高齢化社会が急速に進み、多くのペットを飼う飼い主も高齢の方が多くなっています。ペットの飼い主が高齢者の場合、ご家族と一緒であればもしもの時でも安心ですが、単身でペットと暮らされている場合は、備えが必要です。ペットは、自分でSOSを発信する事ができません。飼い主が急な病で倒れても、無力です。考えたく無い事ですが、最悪の場合は飼い主の孤独死も起こり得ます。ペットが、その道連れになる恐れもあります。

そのような悲劇に見舞われないようにするためには、日頃から近隣住民の方々との良いお付き合いが大切です。また、単身者の方はペットを飼っている事を地域の民生委員の方に伝えておくのも安心かも知れません。ほとんど全ての人が、携帯電話を持つご時世です。ご自身のもしもの時に備えて、助けを求めて電話連絡できる人を複数確保しておきましょう。それは、ペットの飼育放棄の抑制にもなります。