老化は、命の終わりに近づいてゆくサインです。年をとるにつれて、人もペットも徐々に機能低下が起こります。ペットにも様々な形で老化が現れます。最初は、白髪が出てきたり、眼球が白濁してきたりして外観が徐々に変化してきます。背骨が少し湾曲し、聴力が衰えてくる場合もあります。運動能力も、歩くスピードが少しずつ遅くなり、動きが緩慢になり、これまでできていた運動ができなくなるなどの変化が現れます。
また、食事の摂取量も徐々に少なくなり、そして、排泄も今まで通りにはいかなくなります。睡眠時間も次第に長くなり、あたかも赤ちゃんの時に戻るようになってゆきます。ペットの時間は、人間の何倍かのスピードで早送りで過ぎていきます。人の １年は、ペットにとっては数年の長さになります。そのため、人が思う以上にペットの老化は早く進みます。
元気でいると思っていても、いつ体調が変化するか分かりません。老化のサインが現れたら、これまで以上にペットに優しく接してあげてください。老化のサインを謙虚に受け止めて、ペットの寿命が尽きる日まで多くの愛情を注いであげてください。そうすれば、ペットと笑顔で最後のお別れができると思います。