人のお葬式の変化から学ぶ

この何年かで、人のお葬式の簡素化が進み、お身内だけで行う<家族葬>が主流になってまいりました。さらには、「お葬式は無用」との故人の遺志により、<火葬式>や<直葬>と言われる火葬だけのお別れも増えています。このお葬式の変化で、様々な問題が起きています。

訃報をご案内せずお身内だけで葬儀を行ったために、長年にわたり親交があった方々が、時間が経過してから訃報を知り、お別れができずにとても残念だったと言われるようなことがあります。そのため、後から入れ替わり立ち替わり、ご友人などがお仏壇にお参りに来られるため、それらの方々への対応が大変だというお話もお伺いします。また、火葬のみでお別れをした後、菩提寺のお墓に納骨しようと思いお寺を訪問すると、ご住職からお叱りを受けるようなこともあるようです。

お葬式は、人生最後を締めくくる大切なセレモニーです。もしも、長年連れ添ったペットが死んだ時、安易なお別れで終えて良いのでしょうか?金額が安いから、お金を節約したかったからと、粗末なお別れをして後々後悔する事にならないでしょうか?もしも、天国でペットと再会した時に、ペットから怒られるような最後のお別れだと、ご自身の心にとげが刺さったような後悔が残りませんか?

ペットとのお別れも、人のお別れと同様に大切にしてください。飼い主と多くの思い出を共有した、一緒に暮らした愛おしい小さな家族です。ペットは、<可燃ごみ>ではありません。この機会に、ご自身のお葬式やペットとのお別れについても、予習をお勧めいたします。先で、必ずお役に立つ日が来ると思います。天国では、愛するペットと笑顔で再会することができますように。